ネクオロでした
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リリ勘。第八話。
2009-03-01 Sun 01:22
どうもです。ネクオロです。夜分遅くこんばんわ。

だいぶ間が空いてしまいましたが、リク通りにリリ勘の第八話を御届けです。

今回は短いです。次回は少しだけ長いかな……?

相変わらず、ウチの主人公の視点はぶっ飛んでいますが……まあ、この物語のお約束ということで一つ。

あとね、リンディさんを最初見た時は驚きましたね。まさか○○○だとは。

いやまあ、続編の続編での御姿を見た時は絶句しましたが。

……あの人たち、人間じゃないんですかね? 血に別の種族の混じってないですかね?

無論、わたしは例え彼女がなにかのハーフだろうが一切気にしませんけど! 外見重視です。馬鹿ですので。

そんなこんなで第八話をどうぞ。

第八話 おいでませ、アースラ! なの? 最速の騎士と時空管理局その②


 クロノが起動した魔法陣によって、一瞬で現実の世界からSFの世界にやってきた大樹たち。
 いまの彼等は時空航行艦〝アースラ〟の内部にいた。
 やたらピカピカ光る壁やら通路やらに戦々恐々としつつ通路を進む。
 先頭をクロノが、そのあとをBJを装備した大樹が(仕方なく)続き、その背に隠れるようにしてなのはとユーノが追う。
〝ユーノ君……ここはいったい?〟
 不安そうな声音で、なのはの念話が直接頭に響く。
 突然聞こえた少女の声に、びくりとする大樹。
 そのさまをどう間違って捉えてしまったのかクロノは、この船の構造を暗記しているのかとあり得ない結論にたどり着く。
 真面目すぎるところが逆に仇となったらしかった。
〝次元管理局の、次元航行船の中だね。……えっと、簡単に言うと、いくつもある次元世界を自由に移動する……そのための船〟
〝あ、あんま簡単じゃないかも……〟
〝俺が言えるのはただ一つ。……沈んだら終わりだ〟
〝や、やめてよ、大樹さん!? 冗談でもそういうこと言っちゃダメっ!〟
〝落ち着きなさい、なのは。マスターは常いかなるときでも最悪の状況を予想しておけと言っているのです。そうしておくことによって、万が一そういった状況に追い込まれてしまっても冷静に動けることが出来ますから〟
〝……なるほど。さすがは大樹さんですね。僕も見習わないと〟
〝い、いや、だから違うから! 外はよくわからんウネウネした世界なんだよ!? 怖くないの、君たちは!?〟
 大樹の本音の叫びは当然の如く無視され、念話が聞こえないクロノをよそに盛り上がる三人(内二人(?)はフェレットとデバイスなのだが)。
 青白い光に満たされた空間を歩いていると、扉にたどり着いた。
 それを潜ったとき、いままで黙っていたクロノがなのはに向かって苦笑を投げかけながら口を開いた。
「いつまでもその格好というのも窮屈だろう。バリアジャケットとデバイスは解除して平気だよ」
「あ、そっか。そうですよね」
 照れ臭そうになのはが笑い、BJとデバイスを解除する。
 ふぅと一息吐いたあと、彼女は依然として無骨な鎧をまとったままの大樹に視線を移した。
「大樹さんは解除しないんですか?」
「しない」
 即答であった。一刀両断であった。
 彼にとってBJは最後の砦。
 最悪の場合、あのウネウネに放り出されることを考えると、どうしてもこの鎧を外す気にはならなかったのである。
 例え自分の魔力が風前の灯であったとしても、これは譲ることの出来ない一線だった。
「え、でも窮屈じゃないですか? 魔力だって使っちゃうし……」
「まあ、彼には彼なりの考えがあるんだろう」
 困惑するなのはにそう言ってから、クロノがユーノへと向き直る。
「君も、元の姿に戻ってもいいんじゃないか?」
「あぁ、そう言えばそうですよね。ずっとこの姿でいたから、忘れていました」
 ユーノの体が淡い光に包まれる。
 それを何事かと眺めていたなのはの顔が驚愕の色に染まり……やがて引き攣り始める。
 光が収まったあと、そこにいたのはフェレットではなく、中性的な顔立ちをした少年だった。
 まとっている空気は柔らかく、彼の穏やかな気性が伝わってくるようだ。
「ふぇ……」
「―――? なのは……?」
 固まるなのはの反応に、首を傾げるユーノ(人型)。
「ふぇぇぇぇぇぇぇえっ!?」
 直後、アースラ全域に響き渡るんじゃないかという音量で、なのはの驚愕の声がこだました。
 おもわず耳を押さえるクロノとユーノをよそに、なのはがあわわと慌て始める。
「ユ、ユーノ君って……ユーノ君って……あぅ、その、なに―――」
「ど、どうしたの、なのは!? 少し落ち着いて……!」
「……はぁ、どうやら君たちの間で見解の相違があったようだね」
 なのはが意味を成さない言葉を発し、ユーノが当惑し、クロノが嘆息する。
 一人一人がまったく異なった反応を見せる中、大樹はと言うと……。
(まあ、使い魔が人型になるのは珍しくないよな。フェイトちゃんの赤い犬―――アルフだっけ? あれもそうだったし。つか、雄だったのか……)
 あってそうで全然違った解答にたどり着き、勝手に満足していたのだった。
 結局、クロノの咳払い+艦長を待たせている、の一言でようやく事態は収拾した。
 補足しておくならユーノは列記とした人間であり、魔法でフェレットの姿になっていたというのが正しい情報である。
 そして、そのことをユーノはなのはが知っていると思い込んでいたが、実はなのはは初見であった。
 それ故の彼女の「ふぇぇぇぇえ!?」なのだ。
 単身でのジュエルシード捕獲に失敗し負傷、その怪我を癒すためにフェレットに身を変えていたという真相を知る者は予想以上に少ない―――むしろいなかった。
 まあ、もはや大樹の中のユーノ像はなのはの使い魔で定着してしまっていたが。
 さきほどよりも早足で、艦長が待っているという部屋に向かった三人と一匹改め四人。
 SFチックな扉が開いたさきで出迎えてくれたのは、盆栽や茶室、鹿威しまで完備した妙な空間だった。
 茶室のある一角はほかの床よりも一段高くなっており、履物を脱げる仕様になっている。
 上等な和傘まで備えてあるのは確かに立派だったが、壁が金属の光沢をガンガンに放っているために全てを台無しにしていた。
 わびさびなど、どこか別の次元世界に吹っ飛んでいってしまっている。
 カコン―――と鹿威しが雅な音を立てる色々と誤ったその空間の茶室に、一人の女性が正座していた。
 鮮やかな碧色のポニーテールが特徴の、一見すると若そうなあのウィンドウの女性である。
 女性はなのはたちに微笑み、依然としてBJを装備している大樹に視線を移すと表情を曇らせた。
「そのバリアジャケットは……そう。やっぱり、まだ信頼はしてくれないか」
「……ええ。こればかりは譲れません。いざというときの備えは必要だ」
 大樹も珍しく真面目な口調でそう応じる。
 この女性に無意識の内に苦手意識が芽生えてしまったのも、それに拍車をかけていた。
 目が笑っていない笑顔ほど、怖いものはないのだ。
 ―――だが。
 ここでもなお、両者の間にはかなり深い見識の溝が出来ていたことを忘れてはならない。
 女性は、自分たち「管理局」を信用してくれないから大樹がBJを解除しないと考え。
 大樹は、いざというとき=この船がなんらかの事故で大破したりして、自分が船外に投げ出されたときの備えとしてBJは解除出来ないという考え。
 話の観点は同じながら、両者はまったく別の見解を抱いてしまっていた。
 心の擦れ違いは、実は結構些細な理由から発生するのである。
「……わかりました。あなたはそのままでいいから、お話だけでも聞かせてくれないかしら?」
 その表情に若干の悲しみを織り交ぜ、女性が彼等に着席を勧める。
 なのはとユーノは話の流れに困惑しながらも頷き、大樹は渋々肯定した。
 無論、このときの彼の頭の中は「座っていると、いざというとき逃げるのにタイムラグが出るんじゃ……」という考えに占拠されていたからこその、渋々だったのだが。
 出されたお茶と和菓子を前に、女性が主になのはとユーノから事情を聞く。
 大樹に尋ねないのは、彼が答えるよりさきにガルウイングが『事情はその二人のほうが詳しいので』と口を挟んだためである。
 実際にそのとおりなので、大樹もそうだと適当に頷いておいた。
 というより、いまの彼は別のことで頭が一杯だったのだ。
 具体的には、目の前に出されたお茶とお菓子をどうやって食べるかを、馬鹿みたいに真剣に悩んでいた。
 ヘルメットだけBJを解除するという方法もあるが、それをした場合いざというときに窒息死する可能性がある。
 しかし、疲労を緩和するには甘い物を食べるのは非常に有効だ。
 ただでさえ無理な魔法の行使で疲れているのだから、小さな和菓子とはいえ無碍にするわけにはいかない。
 食べるべきか食べざるべきかを、未だかつて見たことないほど真摯な姿勢で考える馬鹿。
 丁度その頃、なのはたちの話題は「ロストロギア」という、えらくスケールの大きなものに移行していた。
 なお、その前の話題は大樹となのはたちの関係だったりするのだが、当然ながらこの男はスルーしてしまっている。
「ロストロギアは遺失世界の遺産……って言ってもわからないわね。えっと、次元空間の中にはいくつもの世界があるの。それぞれに生まれ育っていく世界。その中に、極稀に進化しすぎる世界があるの。技術や科学、進化しすぎたそれらが自分たちの世界を滅ぼしてしまって……そのあとに取り残された、失われた世界の危険な技術の遺産―――」
「―――それらを総称して〝ロストロギア〟呼ぶ。使用法は不明だが、使いようによっては世界どころか次元空間すら滅ぼすほどの力を持つ危険な技術」
 女性の言葉を継いだクロノが腕を組みながら説明する。
 そのことを最初から知っていたユーノでさえ固唾を呑み、初耳のなのはに至ってはあまりのスケールの大きさに、話についていけなくなっているほどだ。
 お菓子のことで頭を抱えている馬鹿は、この際放っておこう。
 とにかく、なのはたちの集めているジュエルシードは、ロストロギアの中でもとりわけ危険な物に分類されるものなのだ。
 たった一個のジュエルシードの、全威力の何万分の一の威力の発動でさえ、頑丈に作られているデバイスを中破させるほどの代物。
 それが何個も集まり、仮に使い方を知っている者が用いた場合、次元断層まで起こす危険性を孕んだ遺産―――ジュエルシード。
 かつて、ロストロギアが原因で起こった次元断層はいくつもの世界を巻き添えにした。
 それは歴史に残る大惨事として、いまなお語り継がれている。
 そのことを思い出したのか、女性とクロノの表情は硬かった。
「……繰り返しちゃいけないわ」
 静かに呟き、女性が緑茶の入った湯飲みの中に……角砂糖を一つ、投入する。
 お茶の悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。
「わっ!?」
 なのはが驚きの声をあげるも、女性は自然な動作で湯飲みを口に運び、中身を飲み干した。
 その顔には不満の色は一切なく、むしろ満足そう。
 湯飲みを置いた女性は姿勢を正すと、なのはに言った。
「これよりロストロギア〝ジュエルシード〟の回収については時空管理局が全権を持ちます」
「「えっ……」」
 なのはとユーノの声が重なる。
 まさかいきなりそう切り出してくるとは思わなかったのか、二人は呆気にとられていた。
「君たちは今回のことは忘れて、それぞれの世界に戻って元どおり暮らすといい」
「で、でも、そんな……」
「次元干渉に関わる事件だ。民間人に介入してもらえるレベルの話じゃない」
 納得の出来ない様子のなのはを、クロノの言葉が一刀両断にする。
 色々と誤解されまくっている民間人は……やはり、まだ悩んでいた。
 ……もうダメだ、こいつ。
「でも……でもっ!」
「まあ、急に言われても気持ちの整理につかないでしょう。今夜一晩ゆっくり考えて、二人で話し合って、それから改めてお話をしましょう」
 二人……つまり、その中に大樹は含まれてはいない。
 そのことに彼が気づいたのは、ふっと我に返って隣を見ると、なのはたちの姿が(大樹の中では)いつの間にか消えていたときだった。
 そして茶室らしき部屋に取り残されたのは……大樹と碧髪の女性の二人だけ。
「……あれ?」
 まだまだ、大樹の苦難の一日は続く。

別窓 | リリ勘 | コメント:5 | トラックバック:0
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この記事のコメント
なんか久しぶりにリリ勘が更新されてる~
BJを解除しない理由が…次の更新も楽しみにしてます!!
零の使い魔もまってま~す
2009-03-01 Sun 04:58 | URL | かみかみ #5kcZP7pM[ 内容変更]
大樹、後半で空気化……。
大樹がお茶菓子に気をとられてる間にドンドン話は進む……。最後には取り残され、気付けばリンディさんと二人だけになっている。これから増々自身に降りかかる受難に、果たして大樹はどう動くか……。それぞれの思惑のすれ違いが何を生むのか、次回の話が楽しみです。
2009-03-01 Sun 20:02 | URL | ベリウス #VSnRaRv6[ 内容変更]
今回も非常に楽しめました。
次回はいよいよ艦長と大樹との会話のようで非常に楽しみです。
一体、二人はどのような会話をするのでしょうか?
気になります。
ところで自分、気に入った小説の登場人物の台詞を読む時、脳内で台詞に声優さんの声を当てて読む癖があるのですが、そういうことしたことありませんか?

ちなみにリリ勘では、
竹中大樹(声:矢尾一樹)
ガルウイング(声:渡辺久美子)
という感じで台詞を楽しく読んでいます。

では、
2009-03-05 Thu 21:16 | URL | #-[ 内容変更]
ちょっと疑問に思った事。
プレシアやエイミィに出番は有るのか。
(エイミィは大樹をからかう約回りとかで有るとして、プレシアとは余り話では関わなさそう……。精々モニター越しにフェイトへのいらない宣言を聞くだけになりそうな予感……。)
2009-03-07 Sat 21:58 | URL | ベリウス #VSnRaRv6[ 内容変更]
脳内で台詞に声優さんの声を当てて読む事について。
自分もまったく同じ事をしていますね。(苦笑)
リリカル勘違いだと自分は
大樹……下野紘
ガルウイング……森永理科
といった感じですね。 念のため主な担当キャラを書いておきます。下野紘さんはながされて藍蘭島の東方院行人、森永理科さんはローゼンメイデンで蒼星石の声を当てている人です。
ちなみに零の使い魔のダンケの声も自分の脳内では下野紘さんで読んでいます。ネクオロさんは脳内でどんな声優さんを当ててるんでしょうか。
2009-03-07 Sat 22:30 | URL | ベリウス #VSnRaRv6[ 内容変更]
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