ネクオロでした
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2011-01-10 Mon 18:37

ネギ団子まとめ。その四です。

これがラスト。今までお付き合い頂き、ありがとうございました。

復活のネギ団子。

<明日菜サイド> 時系列的で言うのなら、ダンケがフェイトと戦っている最中です。

 ―――時は少し遡る。
 突如この場に乱入してきた黒衣の青年は、明日菜の視界の先で銀髪の少年と激闘を繰り広げていた。
 肉体強化の恩恵を受けていた明日菜、そして齢九歳にして天才魔法使いと称されるネギが同時に挑んでも尚歯が立たなかった相手に、あの青年は見るからに鈍重そうな大剣とか細い茨を用いて互角以上に渡り合っている。
 愚直なまでに真っ向から挑んでいた自分達とは違う。
 相手の裏の裏を読み、隙を突く相手の更に隙を狙う、いくつもの修羅場を経験してきたからこそ身に付いた戦闘技術。
 それが自分の目の前で惜しげもなく晒されていた。
 とは言え。
「黒髪、不気味な程に黒尽くめ、んでもって、ものすごくでかい剣―――あれ? なんかつい最近、似たような話を聴いたようなそうでないような」
 いくら多少の光明があるといっても、辺りが闇に包まれていることに変わりない。
 刹那のように妖の血が混じっているわけでも、気をコントロールして視力を強化出来るわけでもない自称・一般女子中学生の明日菜はあっさりと男同士の戦いから目を離すと物思いに耽っていた。
 “そっち”の人だろう龍宮が桟橋に腰を下ろし、ライフルの分解整備を始めている以上、自分達に危険は及ばないだろう、そう判断した上での現実逃避であった。
 ちなみに、カモは龍宮の側で興味深そうに銃ではなく少女の様子を眺めている。
 最初はあれだけ彼女のことを恐れていたというのに、一度仲間と判るや否や少しでも仲良くなっておこうと画策する辺り、本当に長生きしそうなオコジョであった。
 魔法使いというSFの産物が存在していた時点で頭が痛くなったというのに、喋る剣やら腕からにょきにょきと生える茨やら、アクション映画が子供騙しに見える近接戦やらを目の前で展開されれば、そりゃあ誰だって意識の底に沈みたくもなる。
 顎に右手をあて、しばし黙考していた明日菜だったが、いきなり目を開くと左手の平に右拳を軽く打ち付け、「思い出した!」と声を響かせた。
 先程まですぐ側に居た龍宮は、いつの間にやら青年と何やら話し込んでいる。
 謎の少年の姿は視界の届く範囲にはなかった。
 明日菜が意識の内に潜っていた時間はせいぜい数分だ。
 その短時間の間に自分達があれだけ苦戦した人物を追い払ったのだとしたら、彼は相当の―――それこそバカみたいな腕を持っていることになる。
 青年の強さのレベルがどの程度のものなのかは知らないが、少なくとも自分やネギよりは遙かに高みに居るには違いない。
 しかも、あの態度を見る限りでは龍宮も彼には一目置いているようである。
(そういえば、龍宮さんでも勝てなかったのよね、あのガキには)
 龍宮もある程度渡り合うことは出来ていたが、残弾数という縛りがある以上、あのままではジリ貧だった筈だ。
 こちらは決定的な打撃を与えることは出来ないのに対し、あの少年は体術もこなせる上に相手を石化させるという反則的な魔法まで使ってくるのだから無理もないのだが。
 そうなると茨という異能力こそ有していたものの、やはり純粋な体術で少年を押していた青年の異質さが際立ってくる。
「―――って、別にわたしが一人で悩んでる必要なんてないわよね。こんなの、ネギに直接訊けばいいだけの問題なんだし」
 大剣を所持した黒衣の青年に助けられたとネギは言っていた。
 彼と同じような格好をしている人間がSF世界に大勢居るという可能性もゼロではないが、その上に強いとなるとかなり数が絞られてくる筈だ。
 もしかしたら、ネギの憧れの人物とはあの青年のことかもしれない。
 明日菜はそれを尋ねようと隣に顔を動かし、信じられない光景を目の当たりにした。
「ねぇ、ネギ。ちょっと訊きたいことがある―――っ!? ネ、ネギ!」
「はぁ……はぁ……」
 石化しつつある右手を押さえ、ネギは荒い息を吐いていた。
 目は虚ろでいて、口は半開きになっている。
 いつ倒れてもおかしくないその状態で、見えない何かに強引に支えられるようにしてネギは辛うじてその場に立っていたのだった。
「ア、アンタ、まさか……っ!」
 ハッとした明日菜がネギの上着を捲る。
 直後、彼女の顔がサーッと青ざめた。
 晒された少女の未熟な肢体―――その腹部まで冷たい灰色に変わっていた。
 目に付くのが右腕だけだったから油断していた。
 いくらネギの対魔力が抜きん出ていたとしても、石化の範囲が腕だけで収まるわけがない。
 否、なまじ少女の対魔力が高い故に石化の速度が減衰され、真綿で首を絞めるように彼女の体を蝕んでいたのである。
 ネギは倒れなかったのではなく、倒れることが出来なかったのだ。
 石化した両足が重石となり、彼女の小さな体を大地に縫い付けていた為に。
 明日菜に体を揺さぶられたことで保っていたバランスが崩れ、ネギの体がいきおいよく倒れ込んでいく。
「く―――っ!?」
 少女の体が床板と接触する直前、明日菜は自らの体をネギと床との間に割り込ませた。
 石に汚染されつつあるネギの体は見た目と反してかなりの重量を持っている。
 そんな少女の体を抱えたまま床板に叩き付けられた明日菜は、背中を強打した痛みと懸命に戦っていた。
 目尻に涙を溜めて―――出かかった悲鳴を無理矢理嚥下する。
 ネギ・スプリングフィールドという少女はその小動物じみた愛らしい見た目とは裏腹に、かなりの頑固者だ。
 一度自分で決めたことは決して曲げようとせず、しかも子供のくせに一丁前に周りに気を遣って心配をかけまいとする―――そんな少女なのだ。
「このバカネギ……辛いなら辛いって言いなさいよ……! いつも自分一人で抱え込んで、本当は怖いくせに、きついくせに。そういうところがガキだって言うのよ」
 口にした言葉の荒さとは裏腹に、明日菜の声音は悲しそうに震えていた。
 体をゆっくりと引き抜くと上着を脱ぎ、丸めたそれをネギの頭の下に滑り込ませる。
 こうしている間も、ネギの石化は進行している。
 これが胸や喉に至った時、彼女はどうなってしまうのか?
 脳裏を過ぎる最悪の展開。
 それを振り切るべく、明日菜は勢いよく頭を振った。
「と、兎に角、助けを呼ばないと! 医者―――じゃなくて、どこかに治療系の魔法使える人は居ないの!?」
 頭を抱え、明日菜は切迫した状況を打開しようと思考を巡らせる。
 ネギとカモから聞いた話によると、石化の呪いは非常に高度な魔法なのだという。
 これを解呪するとなれば、それ以上の技量と魔力が必要なのは考えるまでもない。
「これは少し―――いや、かなりまずい状況だぞ、神楽坂」
「―――っ!? た、龍宮さん、いつの間に!? って、それよりもまずい状況でどういうこと!?」
 とりあえず、この付近に居るだろう刹那に連絡を取ろうと携帯を取り出した矢先のことだった。
いつの間に近付いていたのか、龍宮が横たわるネギの様子を観察しながら眉を顰めている。
ネギの危機にいの一番に駆け付けるだろうカモは、どういうわけか分解整備を終えたライフルの下敷きになってピクピクと痙攣していた。
恐らくは、彼が龍宮の過去を詮索しようとしたとかそんなところだろう。
「言った通りの意味だ。今はまだ辛うじて持ち堪えているが、このまま首まで石になってしまえば窒息する恐れがある」
「で、でも、どうしてネギだけが!? 他の人達はこんな目に遭ってなかったのに……」
 木乃香の実家で働いている巫女達もネギと同様の呪文を受け、石像と化していた。
 皆が一様に恐怖や苦痛に顔を歪めてはいたものの、その全てが何かしらの行動を起こしたところで固まっていたのだ。
 少なくとも、今のネギのようにじわじわと石の呪いで体力を奪われたりはしていなかった。
「恐らく、ネギ先生の魔法抵抗力の高さが裏目に出てしまったんだろう。普通は、こうなる前に体全体が石化してしまう筈だ」
 対魔力が低ければ、本人が自身の変化に気付く前に石化してしまう。
 これは木乃香の実家に宿泊していた早乙女ハルナ達のケースに当てはまる。
 石と化した巫女も呪術協会に身を置く者。
 その総本山で務めているとあらば、かなりの技量を有していると見て間違いはないだろう。
 そんな彼女達ですら、ろくな抵抗をすることも出来ずに無力化してしまう石化の魔法。
 この魔法の恐ろしさを痛感すると共に、ネギの才能がいかに優れているか、明日菜は改めて実感した。
「龍宮さん、教えて! ネギを助けるにはどうすればいいの!?」
「生憎と魔法は門外漢でね。だけど……あの人ならばあるいは」
「あの人って誰ッ!? どこにいんの!?」
 焦りまくっている明日菜を宥め、龍宮は視線を周囲に巡らせる。
 彼女がここに戻って来られたのは、己が役目を終えたからだ。
 龍宮が援護していた青年は無事にスクナの頭頂部へと辿り着いた。
 復讐に取り憑かれた亡者によって現代に蘇った鬼神は光の槍に貫かれ、永らく括られていたこの湖で再び眠りについている。
 それを成し遂げたのは恐らく、あの謎の男―――ダンケだろう。
 彼の素性は依然として不明ではあるが、今までの行動を見る限りでは関西呪術協会の雇った傭兵と考えるのが妥当だろうか。
 少なくとも、魔法―――それも実戦に特化した類のものについては、ここに居る誰よりもあの青年の方が詳しそうだ。
「神楽坂、お前はネギ先生を見ていてくれ。わたしは彼を―――いやその必要は無かったらしいな」
「えっ!? 龍宮さんの言ってたあの人ってまさか……」
 色鮮やかな紫の茨が桟橋に突き刺さり、それを従えた一人の男が軽やかに着地する。
 少し遅れて、木乃香を抱えた刹那がゆっくりと降下してくる。
 青年は体の至るところに傷を負っているようだったが、刹那と木乃香に大きな怪我はなさそうだ。
「お疲れ様。貴方のおかげで無事に依頼を片付けることが出来たよ」
「いや……こちらこそ助かった。君は俺の命の……恩人だ」
「それはわたしの台詞なんだが、まあ貴方がそういうのならそうしておこうか」
「ネギ先生!?」
「ネギ君!?」
 刹那と木乃香がネギの異常に気付き、駆け寄って行く。
 その様を一切の感情の消えた瞳で見送り、青年は小さく溜め息を吐いた。
 大剣を担ぎ直し、ゆっくりとした足取りで少女達の背を追う。
「お疲れのところ申し訳ないけど、ウチの可愛い先生を頼めるかい?」
「……ああ。ここで寝かせたままでは……風邪をひくかもしれない……からな」
 青年の背中に声をかければ、冗談交じりの口調で返された。
 彼の反応を見る限り、龍宮の読みはどうやら当たっていたようだ。
 石化の解呪には魔力だけでなく高度な技術も必要な筈だが、彼には何か当てがあるのだろうか―――?

ネギ団子。

「コイツはまずいな。このガキンチョの対魔力がでかすぎて、逆に自分の首を締め付けちまってる」
 デルフが深刻な口調でそう告げる。
 てっきり疲れて寝ているだけかと思っていたこの少年は、俺も浴びそうになった石化ビームの犠牲者だったらしい。
 この場に居るのは俺とせっちゃんとこのちゃん、龍宮さん、そしてツインテールの女の子が一人。
 せっちゃん達の会話を盗み聞きして得た情報に寄れば、ツインテールの子の名前は明日菜ちゃんというようだ。
「た、助かる方法はないんですか!?」
 顔を青ざめさせた明日菜ちゃんがデルフ―――ではなく、何故か俺に尋ねる。
 俺もそれがすごく気になるけど、ゴメン。俺は判らない。何も判らない。
 ここが一体どこなのかも判っていない俺に何かを訊くのは根本的に間違ってるよ。
「デルフ」
 そして丸投げ。本日何度目かになるデルフに丸投げ、である。
 担いでいた大剣を桟橋に突き刺し、数歩後ろに下がって傍観者を決め込むフリをする。
 一歩間違えば俺もあの男の子と同じ目に遭っていたかもしれないので、実際は気になって仕方がなかった。
「期待に添えないようでわりぃが、俺ぁこっちの魔法は専門外なんだよ。だが見たところ、かなり複雑な術式の編み込まれた魔法らしい。コイツをどうにかするとなりゃ―――いや、もしかしたら何とかなるかもしんねーな」
 大剣の鍔が何かを思案するようにカタカタと鳴っている。
 正直なところ、喋る時も考え事をしている時も音を立てる仕様は勘弁してもらいたかった。
 耳元でカタカタなるのは苦痛以外の何者でもない。
 出す度に傷口を撫で回していくもどきのスタンドの方が、二倍程厄介ではあるけれども。
「だがよぉ、かなり分の悪い賭けだぜ? 下手すりゃ主の嬢ちゃんも―――」
「ウチに出来ることなら何でもします! だから―――ッ!」
「……そうか! 仮契約(パクテイオー)には対象の潜在能力を引き出す効果がある。このか姉さんがシネマ村で見せたあの治癒力なら……」
「ン、パクテイオーってなんのことだ?」
「……治癒力、とは?」
 唐突に会話に乱入してきたネズミっぽい生物。
 彼(?)の口にした単語は俺とデルフにとって未知の塊だった。
 ネズミっぽい生物―――カモとか言うらしい―――の説明に寄れば、仮契約とは魔法使いが自分に相応しい従者を見極める為に設けられたお試し期間のようなものであるらしい。
 魔法使い=技術者は万国共通の筈なので、要するに俺とルイズの間に結ばれている使い魔契約と似たり寄ったりなものなんだろうと推測してみる。
 国によって言語が違うように、使い魔契約もまた呼び名が変化していても何ら不思議はない。
 治癒力というのは文字通り、怪我を治療する力のことだった。
 一度、せっちゃんがこのちゃんを守って大怪我したことがあるらしく、その時に偶発的に発動したこのちゃんの力によって彼女は全快したのだとか。
 その歳で医療関係の資格を保持しているとか、流石だなこのちゃんは。
 あれだけ大きなバイオ鬼を製造出来る技術があるのだから、大怪我を一瞬で治してしまう医療器具の一つや二つ用意することなどこの国なら余裕なんだろう。
 それを持ち帰ることさえ出来れば、俺も痛い思いをしなくて済むかもしれない。
 携帯バリアフィールド発生装置と超包帯(仮名)、この二つを入手することが俺の目下の目標となりそうだ。
「デルフ……協力してやれ」
 本当はもっとソフトに言いたかったのにこれだよ。
 どうしてこう目上口調で話してしまうんだろう、俺は。
「まっ、相棒のことだからそういうとは思っていたけどよ。どの道、この世界に未練もないしな。やることやって帰るとすっかね」
「ああ」
 まずはパスポート―――いや、この場合は大使館に行くべきなのか?
 日本大使館に行って事情を話して、パスポートを作ってもらって、ドイツにも話を付けてもらって。
 その前に出来ることならバリアと包帯を―――あれ?
 視界の端を蛍のようなものがチラついている。
 季節外れというわけでもないが、流石に少し多過ぎる気がしないでもないような。
 捕まえようと両手を前に差し出せば、視界一杯に蛍火が広がった。
 うわぁ……光ってるの俺の体かよ。
 この展開は流石に予想していなかった。
 兎に角、デルフに相談しようと視線を動かせば、このちゃんが男の子……キスしている。しかも光っている。
 い、色んな意味で進んでいるなぁ、最近の子供は。
 そういう俺もドイツに拉致されたその日にキスられている身だけど。それもとびきりの美少女に。
 だからだろうか。妬む事もなく、俺はドギマギしつつもその光景を受け入れていた。
「ん、もう行くのか?」
「……そのようだ」
いつの間にか隣に居た龍宮さんに尋ねられたので、適当に頷いておく。
どこに行くのか、そもそもどうして俺が光っているのか。
謎は深まるばかりなのだが……どうやら命の危機に苛まれているわけじゃないようだ。
 何と言えばいいか、俺がこの国(多分米国)に召喚された時と同じようなむず痒さを全身に感じる。
 あの燃え盛る村からドイツに送還された時も似たような感覚だったので、今回も同じだろうと自分に言い聞かせた。そうしないと泣きそうだったとは誰にも言えない。
「……ありがとうございました。この御恩は一生忘れません」
 これまた、いつの間にか側に来ていたせっちゃんからデルフを受け取る。
 一体この細腕のどこに、見るからに重い大剣を片手で持てる力があるんだろうか。
 何を勘違いしているのか涙目の彼女に、念の為に「死なないから大丈夫だ」と告げておく。
「相棒、これで良かったんだろ?」
「ああ」
「おかげでこっちはスッカラカンだがな。まっ、また一から貯め直せばいいだけか!」
「ああ」
 話についていけず、俺は首振り人形と化している。
 デルフは一体何を溜めていたんだろう? お金? それとも電気?
 どちらかと言えば後者の方が可能性は高そうだ。
 このちゃんの持っている医療器具の電池が切れていて、それを補う為にデルフが体内電池を使用した、と。
 一から貯め直せばいいとか言っているのは、デルフが太陽光から電気を作り出しているからだろう。
 電気が無くなったデルフが普通に動いているのはきっと、予備電源があるからに違いない。
 流石はドイツ。ありとあらゆるアクシデント対策は万全ということか。
 俺が一人で感心している間も事態は休むことなく進展していく。
 このちゃんは蓄積した疲労が一気に押し寄せたのか、床に座り込んでいる。
 明日菜ちゃんは悲しそうな顔で俺と石化の解除された男の子を見比べていた。
「あ、あのっ!」
「……どうした?」
 複雑な表情を浮かべたまま、俺に詰め寄ってくる明日菜ちゃん。
 強制送還の時が近いのか、体から発生する光の量はじょじょに増してきている。
 今なら残像攻撃とか出来るかもしれない。
 なんとーっ……よそう。いくら頭の中でとは云え、おちゃらけていい場面とそうでない場面の区別くらいは付けておかないと。
「こ、この子を見た事がありませんか!? この子―――ネギっていうんですけど、昔―――」
「あ~、どっかで見た事があると思ったらあん時のガキンチョか。ちょっと見ない間にまあ大きくなっちまって」
「そうか……あの時の子か。大きくなったな」
 苦笑しつつ、縦に首を振ってみせる。
 気付かれていないだろうが、俺の心臓はバクバク。爆発寸前である。
 ……うん。全然心当たりがない。
 どこかで会った気がしないでも……いや、やっぱり思い出せない。
 ドイツでの日常が波乱万丈過ぎて、その他の記憶がどうしても薄れがちになってしまう。
 デルフに訊けば事無きを得られるんだけど、その場のノリで知っていると言ってしまったし。
「やっぱり! ネギ、貴方のことをずっと探していたんです! お父さんと同じくらい尊敬しているから、いつか追い着きたいからって!」
 明日菜ちゃんは嬉しそうに目を輝かせて熱弁を振るっている。
 話を聞けば聞くほど別人のような気がしてならない。
「……そうか。君に一つ、頼みがある」
 話を遮る形になって申し訳ないけど、ここで口を出しておかないと俺があとで痛い目を見る。
「え、頼み……ですか?」
 きょとんとする明日菜ちゃん。
 一方、俺は珍しく内外共に真剣だった。
 一体俺のどこをどう見て誤解しているのか知らないが、このままではあの男の子の将来が歪んでしまうことになりかねない。
 それが俺のせいになるのだけはどうしても避けたかった。
「俺など……目指すな。そう……伝えておいてくれ」
「―――っ!? どうして!? ネギはアンタ―――あ、貴方に憧れて―――」
「俺はそんな……真っ当な人間じゃないんだ。……判って欲しい」
 いやいや、見れば判るだろ。
 黒尽くめの見た目は兎も角、女の子に危ないこと任せて逃げ惑っている男を憧れの対象とするのはどう見てもおかしいって。
「それでも―――わたしは貴方にずっと会いたかったんです。会って、あの時のお礼を言いたかった」

―――そして、彼等は六年の歳月を経て再会する。


ネギ団子。さよなら三角。

「それでも―――わたしは貴方にずっと会いたかったんです。会って、あの時のお礼を言いたかった」
「ネギ!? アンタ、起き上がって大丈夫なの!?」
 明日菜ちゃんがびっくりするのも無理はない。
 なんせ、先程まで石になっていた男の子が上半身を起こしてこちらを見ているのだから。
 長い亜麻色の髪を靡かせ、男の子―――ネギ君はぽろぽろと涙を零している。
 なんというか俺が泣かせたみたいで酷く居心地が悪い。
 しかも、ネギ君は俺と誰かを完全に間違えてしまっている。
 それが余計に気まずさに拍車を掛けていた。
 堪らず視線を逸らすと、明日菜ちゃんにキッと睨まれてしまった。
 ……し、仕方ない。正直に事情を話して謝ろう。
 いくらこのまま強制送還されるとは云え、誤解を残したままバックれるのは後味が悪過ぎる。
 人違いで悪者になるのもゴメンだった。生憎と、俺に偽悪者を騙る趣味はないのである。
「悪いが、礼とは……なんの話だ? 俺と君は今日が……初対面の筈だが?」
「―――え」
 信じられないといった様子で目を瞬かせるネギ君。
 空気の重さに耐え切れず、堪らず視線を外してしまった。胸が痛い。
 彼が感謝している人と俺がどれだけ似ているのかは知らないが、恐らく中身は正反対なのだろう。
 謎なのは、デルフがネギ君のことを知っているかのような素振りをしたことか。
 まあ、ああ見えて俺の相棒は空気の読める御土産だからな。気を遣ったのかもしれない。
「―――っ! アンタ、なにしょーもない嘘吐いてんのよ! さっき、ネギのことを知っているって言ったばかりじゃないの!」
「……すまない。あれは……嘘―――っ」
 ……っ!?
 刹那、頬に針で刺したような痛みが奔る。
 痛みとしては大したことなかったが、精神的な動揺は相当なものだ。
 まさかいきなり明日菜ちゃんに頬を打たれるとは思ってもみなかった。
 頬を手で押さえるような真似こそしなかったものの、思わず歯を食い縛ってしまった。
 叩かれたあとに歯を食い縛っても何の意味もないというのに……。
 慌てて平静を装ってはみたけど、絶対に変な顔をしているところを見られただろう。
 ……というか、どうして俺は明日菜ちゃんにビンタされたんだ?
「ネギに―――ネギに謝んなさいよ!」
 目に涙を浮かべた明日菜ちゃんに詰め寄られ、そう言われてハッとする。
 白状したとは云え、俺が男の子―――ネギ君を騙していたことに変わりはない。
 そのことに明日菜ちゃんは腹を立てているのか……。
 確かに、憧れの人が実は偽者だったというのは子供にとって酷な出来事に違いない。
 ヒーローショーを見た帰り、トイレで衣装を半脱ぎにしているおっさんと出くわしたあの日、俺は強制的に大人の階段を上らざるを得なかった。
 もしや、俺はネギ君にそんな感じのとんでもないトラウマを植え付けてしまったんじゃなかろうか。
 謝ろう。すぐに謝ろう。
 恩人から偽者へ。その上更にトラウマの根源に進化を遂げました、では笑い話にすらなりゃしない。
「…………」
「―――っ! 黙ってないでなんとか言いなさいよ……!」
「…………」
 ……口が動かない。
 明日菜ちゃんが怖くてとかではなく―――いや、それもあるにはあるのかもしれないけど、口だけでなく体も動かない。
 混乱が極限まで高まると人は金縛り状態になってしまうようだ。蛇に睨まれた蛙の気持ちが今ならよく判る。
 指一本動かす事も出来ず、ただ目を見開いたまま立ち尽くすしかなかった。
 せめて反省している意だけでも伝えようと、出来る限り申し訳なさそうな視線を送ってはいるものの、どうせ一割も伝わってはいないだろう。
 その証拠というわけでもないが、明日菜ちゃんは口を噤んだまま身動き一つ取らない俺を呆れるような目で見ている。
 そんなバカを嘲笑うかの如く、少しずつ意識が遠くなっていき、それに比例するように体から立ち昇る蛍火もどきの量が増えていく。
 ―――死ぬ時は光になって消えていきたい。
 そう思っていた時期が俺にもありました。
 実際経験してみて初めて判る。これ、怖い。半端なく怖い。痛みを感じないのが恐怖に拍車を掛けている。
「あ、明日菜さん……わ、私は大丈夫ですから……だから―――」
 ネギ君から飛び出した予想外の言葉に、思わず彼の顔を凝視してしまう。
 な……なんて健気な子なんだろう!
 この中で一番怖くて辛い思いをしているというのに、俺を庇ってくれるだなんて。
 気付けば、動かない筈の俺の口からは当事者ですら信じられない言葉が飛び出していた。
「すまなかった。……君には、辛い事ばかりを押し付けてしまった」
「え……っ」
 まさかの謝罪である。
 だけど、これが俺の本心からの言葉なので仕方ない。
 いきなりこんな事を言われて面食らうのは当然だろう。
 ネギ君は驚きと困惑の入り混じった瞳で俺を見詰め、すぐに悲しそうな顔になった。
 何いってんだコイツ……とか優しい彼はきっと思っていないだろうけど、どことなくかわいそうな人を見る目になっている気がする。
 そうこうしている間にも蛍化は進行していた。
 見下ろせば、胸から下が蛍と化していた。右手は既になく、左手の感覚もじょじょに希薄になってきている。
 もうあと数十秒で俺は蛍の塊と化すだろう。その前にせめて一言、ネギ君に励ましの言葉を掛けておきたい。まあ、悩む時間もほとんどないので差し障りのない言葉になってしまうだろうが。
「ネギ……だったな」
「は、はい……!」
「大きくなったな……」
 大量のオレ産蛍が視界を容赦なく遮ってきてウザい。眩しさを誤魔化す度に目を細めるものの、さしたる効果は見込めないようだ。
 そして俺の掛けた言葉は……うん。すごく普通だ。親戚の叔父さんが久しぶりに会った甥に掛ける言葉である。
 別名、万能語ともいう。
 俺の心の中じゃもっと砕けた感じの台詞だったんだけど、まあこのぐらいなら十分許容範囲内だろう。
 ―――何故かネギ君が泣いてしまっているが。
 やばい。本気でやばい。眩しくて見えないが、今の明日菜ちゃんは鬼のような表情をしているに違いない。
 こういう時、飴でも持っていれば非常に便利なんだけど……などと困惑している頭で考えながら右手を動かしていると、指先にカチリと何か硬いものが当たった。
 デルフは俺の足元に刺さっているので、これは臆病風のナイフだろう。王子様からもらった魔法の道具である。
 戦闘狂女子とのイザコザで宝石が欠けてしまったものの、まだかなりの価値を残しているだろう一品だ。
 ……これしかないな。許してくれ、王子様。これも子供の涙を止める為だ。
「……君には、これをやろう。俺のお古で悪いが……使ってやってくれ」
 我ながらなんて偉そうな物言い……。
 もう前がほとんど見えないので正面に突き出す事しか出来ないが、どうやら受け取ってもらえたようだ。
 手の中から重さが消えたのを確認し、安堵の息を吐く。拒絶されなくて本当に良かった。安心のあまり頬の筋肉も緩んでしまいそうだ。
「ああ、それと、こんな事を言える義理ではないが……達者でな」
 万能語再び。
 達者という表現は少々古臭い気もしたけど、こればかりは仕様なのでどうしようもなかった。
 ……日本に帰ったら一度病院で精密検査を受けてみようか。
 ネギ君がまたしても泣きそうになっているのが音で判るが……よし、何とかギリギリで踏み止まってくれたようだ。
「また―――また貴方に会えますか?」
 耳に届いた彼の声には嗚咽が混じっていた。
 今更人違いだなんて口が割けても言えるわけがなく、悩んだ挙句俺はもっとも無難であろう言葉を口にするのだった。
「そう……だな。魔法の国で……また会おう」
 魔法の国=ドイツの事である。
 科学の国といっても良かったが、まあこっちの方が子供受けはいいだろう。メルヘンだしな。
 体が光となって消えて行く。
 頭の中は無事に辿り着けますようにという真摯な願いで一杯だ。
 今回はやけに時間が掛かっているらしく、俺の恐怖も一入である。ただし、人前で泣くのはちっぽけな矜持が許さないので、堪える為に表情を引き締めておこう。
「……―――っ!」
 意識が完全に呑み込まれる瞬間、ネギ君が何か言った気がした。

ネギ団子。またきて四角。

「俺など……目指すな。そう……伝えておいてくれ」
「―――っ!? どうして!? ネギはアンタ―――あ、貴方に憧れて―――」
 明日菜は知っている。
 ネギという少女がこの日を―――恩人と再会出来る日をどれだけ願っていたかを。
 だからこそ、青年の突き放すような物言いが気に入らなかった。許せなかった。
 敬語を使う事も忘れ、鋭い眼光で相手を睨み付ける。
「俺はそんな……真っ当な人間じゃないんだ。……判って欲しい」
 淡々と告げるその声音には、微かにだが謝罪の色が込められていた。
 少なくとも、彼は悪い人間ではないだろう。
 木乃香や刹那がある程度心を許している事からもそれは理解できる。
 それと同時に、青年の口にした「真っ当でない」という言葉もまた真実なのだろう。
 あの身のこなしといい、振り回している武器といい、明らかに堅気の人間じゃない。彼もまた刹那や龍宮と同じく、裏方の人間なのかもしれなかった。
 自分の背を追ってしまえばネギもまた同じように日陰の道を歩む事になるかもしれない。彼はそれを危惧しているのだろうか。
「それでも―――わたしは貴方にずっと会いたかったんです。会って、あの時のお礼を言いたかった」
 不意に後方から聞こえてきた声音。
 明日菜が慌てて振り返ると、ネギが半身を起こしてこちら―――青年を見詰めていた。
 石化の呪いが解けたといっても、失った体力まで回復しているわけではない。
 荒い息を吐き出し、額に大粒の汗を浮かべ、それでも少女は再会を心の底から喜ぶように瞳を潤ませていた。


「ネギ!? アンタ、起き上がって大丈夫なの!?」
 明日菜に問われ、ネギは震える声音で「大丈夫です」とだけ答えた。
 何とか体を起こす事は出来たものの、それだけだ。立ち上がるだけの体力はなく、待ち人が目の前に居るというのに少女は歩み寄る事すら出来ずにいた。
 青年の体から零れた粒子が夜の湖面へ流れていく。
 魔法で実体を維持しているのか、もしくは召喚魔法の応用でこの地に直接跳んできたのか定かでないが、タイムリミットはもう間近にまで迫っているようだ。
 無数の光の蛍が舞い、周囲を幻想的な光景に染め上げる。
あの時と同じように、彼は少女の眼前から静かに消えようとしていた。
 だが、確かに彼は今ここにこうして存在している。
 あれだけ探しても手掛かり一つ見付ける事が出来なかった青年が、あの時と寸分変わらない姿でネギの前に居る。
 ネギはそれだけで涙が出るほど嬉しかった。
 まずはお礼を言おう。助けてくれたお礼を。それから―――。
 少女の思考がようやくそこまで至った時、青年の口から信じられない言葉が飛び出した。
「悪いが、礼とは……なんの話だ? 俺と君は今日が……初対面の筈だが?」
「―――え」
 呼吸が止まる。
 息を呑んだネギをよそに青年は興味を失ったかのように彼女から視線を外した。
「―――っ! アンタ、なにしょーもない嘘吐いてんのよ! さっき、ネギのことを知っているって言ったばかりじゃないの!」
「……すまない。あれは……嘘―――っ」
 青年の言葉が最後まで発せられる事はなかった。
 渇いた音がネギの耳朶を打つ。
 彼女の眼前では、青年の頬を張った明日菜が彼の胸倉を掴まんばかりの勢いで詰問している。
 明日菜には自分の過去をある程度話してあった。
 だからこそ、彼女は自力で辿り着けたのだろう。ネギの探し人が目の前の青年だという答えに。
「ネギに―――ネギに謝んなさいよ!」
 目に涙を浮かべて叫ぶ明日菜の問いにすら、青年は応えなかった。
 何かに耐えるように口を噤み、ひたすら表情を押し殺している。
 破滅的な速度で重くなる場の空気に、木乃香や刹那もどうすればいいのか判らずに混乱しているようだ。
 この時のネギは気付かなかったが、ただ一人、龍宮だけは同情するような視線を青年に送っていた。
「あ、明日菜さん……わ、私は大丈夫ですから……だから―――」
 これ以上見ている事が出来ず、ネギは明日菜に声を掛けた。
 彼が嘘を吐いている事など最初から判っている。
 いくら最後に会ったのが六年前と言っても、あの時の光景は色褪せず彼女の中で輝きを放ち続けていた。見間違うわけがない。
 青年は恐らく―――いや、間違いなくネギの事を覚えている。
 何故白を切っているのか彼女には判らなかったが、そうしなければならない理由が彼にはあるのだろう。
 同じく六年前、ネギに自身の杖を託してどこかへと去った彼女の父親と同じように。
 青年は驚いたように少女の顔を見詰め、小さく溜め息を吐くと言った。
「すまなかった。……君には、辛い事ばかりを押し付けてしまった」
「え……っ」
 その黒い瞳に悲しみの色を浮かべ、青年はネギに謝罪の言葉を口にしたのだ。
 辛い事ばかり―――それは六年前から今日までの事を言っているのだろうか?
 だとしたらそれは誤解だ。
 確かに悲しい事もあった。苦しい事もあった。辛い日々がなかったと言えば嘘になる。
 だけど、彼女が今日まで走り続ける事が出来たのは、頑張り続ける事が出来たのは―――目指す先に大きな二つの背中があったからだ。
 一つは彼女の父親ナギ・スプリングフィールド。そしてもう一つは……。
「ネギ……だったな」
「は、はい……!」
「大きくなったな……」
 万感の想いをこめ、青年はその言葉を口にしたのだろう。
 懐かしむように、噛み締めるように。
 六年という年月が流れてなお、彼は彼女の事を気に掛けてくれていたのだ。
 だからこそこの場に駆け付け、ネギを含めた人々を救う事が出来たのだろう。
 その事に改めて気付かされ、ネギは大粒の涙を零した。
 その時ばかりは自分の身を苛む痛みすら忘れ、心の底から嬉しいと思えた。
「……君には、これをやろう。俺のお古で悪いが……使ってやってくれ」
 輪郭が曖昧になった手が差し出される。
 そこに握られていたのは小振りのナイフだった。
 刀身には細かな魔術文字が刻まれ、柄には多少欠けているもののかなりの魔力を内包した魔石がはめ込まれている。
 不意に、ネギの脳裏に六年前の光景が蘇った。
 父から杖を手渡されたあの時と同じように、震える手でナイフを受け取る。
 見上げた彼女の視線の先で、
「……あ」
 青年は微笑を浮かべていた。
 笑みを浮かべる事に慣れていないのか、その顔はところどころぎこちなかったけれど。
 別れたあの日と同様、その目に穏やかな光を宿して。
「ああ、それと、こんな事を言える義理ではないが……達者でな」
 思い出したようにそう告げ、青年は口の端を苦笑の形に歪ませる。
 それは奇しくも、サウンザンドマスターが少女に掛けた別れの言葉と同じであった。
 このまま別れてはいけない。
 漠然とした何かに突き動かされるようにして、ネギは問い掛けていた。
「また―――また貴方に会えますか?」
 その言葉に青年はしばし押し黙ったあと、ぽつりと呟いた。
「そう……だな。魔法の国で……また会おう」
 ―――魔法の国。
 それはこことは異なる世界。
 その世界に行く方法ならば恐らく―――。
 俯き、オーバーヒート寸前の頭を強引に回転させる。
 教師の職を休むわけにはいかない。ならば、長期休暇を利用すれば或いは……。
 いや、それじゃ遅い。最悪、学園長に事情を話して……。
 ネギがそう考えている事を見抜いたのだろうか?
 視線を感じて見上げると、青年がこちらを睨むように見詰めていた。
(……そうだ。私はまた……)
 明日菜に度々忠告されていた。
 お父さんとその人の事が気になるのは判るけど、少しは周りにも目を向けなさい、と。
 それはネギの悪い癖の一つだった。
 一つの事に夢中になると、他への関心が疎かになってしまうのだ。
 その事を察した青年はきっとこう言いたかったのだろう。
 ―――今はまだその時ではない。俺を追うのはお前のやるべき事を終えてからで充分だ、と。
 ネギは今回の一件で自分の力不足を痛感していた。
 今のままの実力で魔法世界に向かったとしても、彼を探す前に力尽きてしまうかもしれない。それではダメだ。
 一教師としても、私情を優先して大切な生徒を放り出すような真似が出来るわけがない。
 大丈夫。今度は六年前とは違う。目的地が判明している以上、焦る必要はない。
 自分にそう言い聞かせた。
 青年の姿が消えて行く。
 ネギにとっては彼との二度目の別れだ。
 実際に会う事が出来たのは数分で、話す事が出来たのはその半分にも満たないだろう。
 それでも少女の心は満たされていた。思い出したからだ。
 此度の別れは一時のもの。
 これは永別ではなく、再会を約束された―――そう。
「またね」
 次の授業が始まるまでの休み時間のようなものだ。


~ それから ~


 青年が消えたあと、すぐにエヴァンジェリンが茶々丸と共に姿を見せた。
 エヴァ本人は否定していたが、彼女の従者によると少女達が京都に着いたのは今から少し前だったらしい。
 スクナを封印し、かつ学園長の孫娘である木乃香を救出出来るのは自分しかいないと豪語してやって来たまでは良かった。
 ところが、肝心のスクナは謎の青年とネギを含めた面々の活躍によって既に封印されていたのである。
 やる事がなくなってしまったエヴァはストレスの捌け口を失い、フヨフヨと上空を彷徨っていた。
 その時に偶然、意識を取り戻してこの場から逃げ出そうとしていた千草を見付けて保護(?)し合流しようとするものの、タイミング悪くネギは青年とお別れをしている真っ最中だった。
 空気を読んだ彼女は仕方なく気配を消し、近場の茂みに移動。話が一段落するまで様子を窺っていたのだという。
 どうして私がこんな目に―――等と呟くエヴァを宥め、ネギはクラスメートと共に木乃香の実家関西呪術協会へと帰還。
 そこで一泊した後、木乃香の父親・詠春に案内されてナギの別荘へと向かい、手掛かりになるかもしれない物を長から貰った―――これはそのあとの御話。


 修学旅行最終日。
 日程を終えた面々は京都駅に集合していた。
 小学生の遠足のようなやり取りが教師と生徒間で行われているのを見て苦笑し、ネギは懐に手を差し入れる。
 指先に当たる固い感触。それこそが彼と自分を繋ぐ絆の証だった。
 これをエヴァンジェリンに見せた(というより、見せろと命令された)ところ、ネギの推測通り、かなりの力を内包した魔具だという事が判明した。
 こめられた属性は風。奇しくもそれは、ネギのもっとも得意とする属性の一つだった。
「しかし、アレがぼーやの探してた男か。見たところ、そこらにいる一般人と大差ないような気がしたぞ? あれすら奴の技術だというのなら、まあ確かにバケモノなのかもしれんな。もっとも、私には遠く及ばないが」
 帰りの列車の席に着いたエヴァンジェリンが得意気にその薄い胸を張った。
 ストレス発散出来ずにずっと不機嫌だった彼女だが、ネギ達が京都観光に付き合ったおかげで多少は鬱憤が晴れたようだ。
 尚、修学旅行について来なかった筈の彼女と茶々丸がこの場に居る件については、事前に学園長が連絡を入れていたらしく、特に問題にはならなかった。3-A の面々からは質問の集中砲火を浴びていたが……茶々丸が。
「う~ん。エヴァちゃんの言う通り、見た目はちょっと目付きが悪いだけの普通の人なのよね、あの人―――って、そう言えばすっかり忘れてたけど……ネギ! アンタ、あの人の名前ちゃんと訊いておいたんでしょうね?」
 座席を回転させ、エヴァと対面するように座っている明日菜が隣のネギに問い掛ける。
 布を巻いたナイフを大事そうに撫でていた少女は彼女の言葉にしばし絶句し、
「―――あっ!? ど、どうしましょう、明日菜さん!?」
 瞳を潤ませ、体ごと顔を明日菜に向けた。
「や、やっぱり訊いてなかったのね。ま、まあ、あの状況じゃ仕方なかったと言えばそうなんだけど」
 苦笑し、明日菜は溜め息を吐く。
 生きるか死ぬかの瀬戸際だったあの状況では、自己紹介の一つや二つ出来なくても無理はなかった。
 居場所が判っただけ良しとしなさいと慰める彼女に、唐突に新たな声が掛けられるのはその時だった。
「ああ、それなら“ダンケ”というそうだ。偽名らしいが、何も知らないよりはマシかと思ってね」
「た、龍宮さん、ありがとうございます! そっかぁ、ダンケさんかぁ」
 降って湧いた情報に顔を綻ばせるネギ。
 見れば、携帯を手にした龍宮が口の端を吊り上げて笑っている。構成成分は苦笑三割、微笑七割といったところか。
 嬉しそうに青年の名前を何度も口にするネギの様子を見てほっとしたように息を吐き、次いで明日菜は首を傾げた。
「でも、何で龍宮さんがあの人の名前知ってんの? もしかして知り合いだったとか?」
 思い返せば、ネギ達と合流した時点で彼女は青年の存在を知っていた。
 カタギとは程遠い生活を送っているだろう彼女の事だ。
 独自のルートで彼と知り合いになっていてもおかしくはなかった。
「いや。彼と会ったのはあの時が初めてだ。私の場合、あの鬼神が復活する前に彼と出くわしていたからな。そっちよりも時間の余裕があっただけの事さ」
 それだけ告げると、龍宮は自分の席へと戻って行った。
 その背を見送り、明日菜は腕を組んで何やら思案しているらしいエヴァに声を掛ける。
「何か買い忘れたものでもあったの? たわわちゃんのストラップなら余分に買ってあるから一つくらいあげるけど?」
「ん? いや、いらん。ただ、もう少し八橋を買っておくべきだったなぁと―――って違うわ! というか、お前はどうしてそんなマイナーな品をいくつも買っているんだ!? 京都タワーにマスコットが居る事自体、知らない人間も多いだろうに……!」
「いやぁ、ついつい衝動買いしちゃってさ……」
 アハハと笑い、明日菜が後頭部に片手をあてる。
 呆れるように嘆息し、エヴァンジェリンはぞんざいな口調で言った。
「そのダンケとかいう得体の知れない男の件についてだ。そいつは魔法の国で待っていると言ったんだろう?」
「あ、はい」
 ナイフから視線を上げ、ネギがエヴァの言葉に頷く。
 自称・悪の魔法使いは思考を纏めるようにこめかみを指で数回叩き、次いで重い息を吐き出した。
 足を組み直し、正面からネギの瞳を見据える。
「悪い事は言わん。やめておけ。今のぼーやの実力じゃあそこでは通用しないぞ」
「それは……」
 エヴァの言葉にネギは俯き、黙り込んだ。
「ふむ。どうやら、ぼーやも理解してはいるようだな。だったらいい」
「エヴァちゃん、何だかんだ言ってネギの事結構心配してんだね。へー」
「はい。マスターは女性と子供には特に優しい方ですから」
 顔を見合わせ、明日菜と茶々丸が笑みを交わす。
 ニヤニヤとした笑顔を浮かべる明日菜に対し、茶々丸のそれは口の端を本当に少し吊り上げる程度のものだったが、それでも彼女がこの光景を微笑ましく思っている事は伝わった。
「ち、違っ!? わ、私はただ単にだな、ぼーやは私のエモノだからどこぞの馬の骨に盗られるのは癪だから―――じゃなくてだな! あーっ、もういいっ! 私はもう寝るぞ!!」
 不貞腐れたようにそう言い放ち、エヴァが座席を回転させる。
 ちなみに、律儀にも茶々丸は椅子が前を向くだけだというのに二人に会釈していった。
「ほら、アンタも元気出しなさい! あたしも出来る範囲で手伝ってあげるから。一人じゃ無理でも二人ならどうにか出来るかもしれないでしょ?」
 言って、明日菜は快活に笑ってみせる。
 彼女の笑顔はまるで太陽のようだ。
 見る者を暖かい光で包み込み、勇気付けてくれる。
 その効果はこの時も存分に発揮されていた。ちょっと困ったベクトルで。
「……ふぇ」
「ふぇ?」
 訝しんで首を傾げた明日菜の眼前で、ネギの瞳が潤み始める。
 嫌な予感がした彼女が声を掛ける前に、少女の堤防が決壊した。
「ふぇぇぇん! あ、ありがとうございますぅ、明日菜さぁん! わ、わたし……わたし一人だったら不安で……ふぇぇぇん……」
 涙を流しながらネギが明日菜に抱き付く。
 相手が年下の少女なので引き離す事も出来ず、明日菜は困ったように頬をかいた。
 不幸中の幸いなのは、周りに居るクラスメートの大半が旅行の疲れで眠っている事か。
 数人にバッチリ目撃されているような気もするが、まあ相手は子供だしと自分を納得させた。
 小さな子供をあやすようにネギの背を撫でてやっていると、いつの間にか嗚咽は静かな寝息へと変わっていた。
 視線を落とし、そのあどけない寝顔を見て明日菜は己の思考に埋没する。
 英雄を父に持つ少女―――ネギ・スプリングフィールド。
 魔法使いとしての才に恵まれ、齢十にして最強と称される吸血鬼と真っ向から魔法で撃ち合う事の出来る規格外。
 しかし、それはあくまで少女の一端に過ぎなかった。
 実際に接してみて初めて判る。彼女はまだ親に甘えたがっている―――歳相応の子供なのだ。
 だが、彼女を取り巻く環境がそれを許さなかった。
 英雄の娘として、立派な魔法使いを目指す魔法使いとして、周囲が寄せる少女への期待は明日菜の目から見ても異常な気がした。
 なにより一番拙かったのは、ネギがそれに応えようと必要以上に頑張ってしまった事だろう。
 結果的にそれは少女を強くしたのかもしれないが、鍛えられたのは知識や技術だけだ。
 歳相応の繊細で傷付き易い心は分厚いコンクリで固められ、置いてきぼりにされ、今回のように予期せぬ事態に直面するとそれがひょっこり顔を出してしまう。
 そして―――それをどうしようもないくらい馬鹿で真面目なこの子供は、自分の弱さだと思い込んでしまうわけだ。
 自分が弱いから、頑張りが足りなかったからダメだったのだと。
「……俺なんて目指すな、か」
 あの青年はそれを知っていたからこそ、あえて突き放すような言動をしたのかもしれない。
 自分を追うような事になってしまえば、ネギは今以上に“子供”では居られなくなる。
 それが嫌だったから、彼はネギの事を知らないと言ったのではないか。
 感情に乏しく言葉数の少ない、一見すると陰気な印象の受ける青年だったが、その実誰よりもネギの身を―――なによりその将来を案じていたのかもしれなかった。
 彼にとって誤算だったのは、ネギの中で青年の存在が彼の思っている以上に大きくなってしまっていた事。
 その事に気付き、もう引き返せないところまで足を踏み入れているのが判ってしまったからこそ、彼はネギに道標を示したのではないか。
「はぁ。そんなに心配なら傍で守ってあげればいいのに……」
 思わず明日菜が愚痴ってしまうのも仕方がなかった。
 すぅすぅと寝息を立てるネギの頬を優しく撫で、目を閉じる。
 この少女の事だ。その性格からして、今更立ち止まるなんて真似出来る筈がないだろう。
 明日からまた慌しい毎日が始まるわけだ。
 その事にほんの少しワクワクしている自分に気付き、明日菜は口元に薄く笑みを浮かべる。
 彼女が夢の世界に旅立つまで、それほど長い時間は掛からなかった。


「……朝か」
 誰にでもなく呟き、むくりと起き上がる。
 窓の外でチュンチュンと雀の鳴く声がした。
 朝である。仕事の時間だ。
 デルフを背負い、寝ているルイズを起こさないようにこっそりと部屋を出る。
 手には小さめの洗濯籠が一つ。
 ルイズが自分の下着は一人で洗うようになった為に、以前よりも若干軽いそれを持って洗い場へと移動する。
 長い廊下を歩いている途中、背の相棒が声を掛けてきた。
「なあ相棒」
「……何だ?」
「相棒はここに来る前もあんな事やってたのかい?」
「あんな事……とは?」
「そりゃあ、バカでかい鬼を相手したり、死にそうな奴を助けたりって事だよ。それもわざわざ別の世界にまで移動してだ」
 ……別の世界? 何を言っているんだ、コイツは。世界じゃなくて国だろう。
 そう思ったが、あえて疑問を口には出さない。
 デルフはドイツで作られた御土産ブレードだからな、世界観が狭くても仕方がないだろう。
 異世界とかあるわけがないのに、アニメじゃあるまいし。
「……たまに、な」
 これで二度目だったかな?
 一度目は燃え盛る村、二度目は和風っぽいアメリカのどこか。
 日本に近付いているようで離れていっている気もするが、無事に戻って来れただけで良しとしよう。
「おでれーた! 異世界を旅する使い魔なんて初めてだ!」
「そうだな」
 外国旅行をする使い魔ならここに居るけどな。
 などと他愛のない会話をしながら歩いていると、前から見慣れたメイド少女が姿を見せた。
 シエスタだ。
 大きな洗濯籠を両手で抱え、時折籠の横からうかがうようにして視界を確保している。
 今日は以前と違って怪我をしているわけでもない―――というより、このちゃんのおかげで既に完治済みなので大手を振って擦れ違う事が出来る。
「あ、ダンケさん! おはようございます!」
「ああ。……手伝おうか?」
「そ、それじゃあお願い出来ますか? えへへ、お礼に今日の昼食はいつも以上に豪勢なものにしますから―――ダ、ダンケさん!? そ、それ、どうしたんですかっ!?」
「……それ?」
 俺が尋ね返すのと、シエスタが持っていた洗濯籠を床に落としたのはほぼ同時だった。
 目を丸くしたと思ったら顔を青くして、ぐいと俺の腕を引っ張る。
 こう見えてシエスタは力が強い。
 毎日力仕事をこなしているせいだと思うが、本気で掛からないと腕相撲で負けてしまうくらい強い。いや、本気出しても負けるかもしれない。
 男としてどうかと思う事を考えたところで、ちょっとした違和感に気付く。
 あまり描写されていないのであれだが、俺の基本的な服装は上が長袖のシャツ(黒)、下が黒いズボン。要するに黒尽くめの格好である。我ながら黒子みたいだ。
 で、シエスタは現在、俺の腕を鷲掴みにしている。
 服の袖を引っ張っているわけでもなく、じかに腕を掴んでいる。
 それじゃあ、服の袖はどこに行ってしまったのか? 
 簡単な事だ。あの茨―――“ハーミット・パープル”のせいでズタボロになって千切れてしまったのである。
 ここにきてようやく俺はシエスタが顔を青くしている原因に辿り着いた。
「……大丈夫だ。問題ない」
「で、ですけど、こんなにボロボロになって―――」
 言いかけて、シエスタの動きがそこで止まる。
 口を開けたままの状態で目をパチクリさせ、俺の腕を撫でるように触ったあと困惑を表すように小首を傾げた。
「だから……言っただろう? 問題ないと」
「え……で、でも、あれ? うーん」
 悩み始めてしまったシエスタに苦笑し、落としてしまった洗濯籠を拾い上げる。
 蓋付きだったのが幸いして、中身が散乱するような事はなかったようだ。
 ここは女子寮なので当然ながらこの中には下着類も入っている。
 ルイズのもので多少は耐性が付いたとはいえ、やはりああいったものに安易に触れるのには抵抗があった。洗濯時は別だけど。
「……先に行くぞ……シエスタ」
「―――は!? ちょっと待ってください、ダンケさん! そんな格好していたらミス・ヴァリエールも心配してしまいますわ!」
「……ならば……これでいいか?」
 一度洗濯籠を床に置き、破れている部分を捲り上げ、内側に隠すようにして折り畳む。
 これで即席の半袖の出来上がりというわけだ。
 まあ、痛んでいるのは袖だけじゃないので応急処置にすらなっていない気もするが。
「そ、それもちょっと違和感が……。そ、そうですわ! わ、私、偶然―――本当に偶然、ダンケさんにぴったりのサイズのセーターを編んでいますから、それをお譲りしますわ! ダンケさんがそれを着てくださって、私が貴方の今着ている服を処分しておく。か、完璧だわ! ええ、これでミス・ヴァリエールに余計な心労を掛けずにすみますよ!」
「……そうか。君がそういうのなら……そうしよう」
「は、はい! で、では、今すぐに持ってきますね!」
 嬉しそうにそういって、パタパタとシエスタが走り去っていく。
 彼女の言葉があまりに早口すぎて、半分ほどしか内容を理解できなかった俺を誰が責められるだろうか。
 一応、彼女が編んだというセーターをくれるというのは判った。
 でも、本当にいいのか? 恐らく、故郷のお父さんの為に編んだものだと思うんだけど。
 まあ、彼女がくれるというのだからここは素直に貰っておこう。
 お礼に今度町に行った時、何か美味しいものでも買ってこないとな。
 そんな事を考えながら、二つの洗濯籠を手に窓から空を仰ぎ見る。
 この空はネギ君の居るアメリカにまで続いているのだろう―――なんちゃって。
 いつの日か、ネギ君がドイツに俺を尋ねに来た時の為に、彼にも何か買っておいた方がいいだろうか。
「……また会おう」
 今になって気が付いた。
 達者でな、よりもこっちの方がよほど伝わり易いじゃないか!
 どうしてあの時この言葉を掛ける事が出来なかったんだ、俺は……。
 そんな今更すぎる自己嫌悪に沈みつつ、俺はシエスタの帰りを待つのであった。


(今、ダンケさん、「また会おう」って。きっと、私の知らないところでまた誰かの為に戦っていたんだわ。あの服の傷み方だって普通じゃないし。……ミス・ヴァリエールにお伝えした方が良かったかしら?)
 セーターを取って帰って来たシエスタが壁越しに青年の様子を窺う。
 彼は窓の外を眺めながら、何やら感傷に浸っているようだった。
 青年の主に伝えようかしばし悩み、フルフルと首を振る。
 あくまで建前のつもりで口にしたが、いくら服だけといってもボロボロになっていればルイズは当然心配するだろう。
 それを主に迷惑を掛ける事を良しとしない彼が気にしないわけがなかった。
 今のは自分の胸にしまっておこう。
 そう決断を下し、何気ない風を装ってシエスタは青年へと近寄っていく。
 なお、この直後、城下町を騒がせていた通り魔が何者かに退治されたという噂が学院中に広まり、それが青年の行った事だとシエスタが誤解するのにさしたる時間は掛からなかった。
 ちなみに、青年の身に着けていたシャツがゴミとして出される事もなかった。
 はてさて、いったいどこに行ってしまったのだろか?
 その行方を知っているのは、学院で働く一人のメイドだけである。


<Fin>

※ これにて本当にネギ団子は終わりです。ありがとうございました。

※ シエスタが全部持っていってしまった気がするなぁ。

※ エヴァ嬢の出番を増やそうと努力した結果がこれだよ!

※ 京都タワーにマスコット、いたんですね。調べていて初めて気が付きました。行った事あるのに……。

* 転載完了。


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この記事のコメント
No title
1番いいセーターを頼む

うん、瞬間ダンケがどや顔で金髪なのを想像してしまったwww

そしてシエスタがダンケの服持ち帰ってから、黒猫嬢のごとく「くんかくんか」ですねわかりますw
2011-01-14 Fri 22:04 | URL | omoro #-[ 内容変更]
No title
シエスタ嬢がダンケさんの服をどうしたのか気になりますなw
2011-03-18 Fri 15:52 | URL | 通りすがり #-[ 内容変更]
No title
ネギ団子、めっちゃ面白かったです!

できることなら、またいつか続きを書いてほしいです、魔法界編とかそんな感じの!
2011-04-18 Mon 17:38 | URL | 東方の使者 #X.Av9vec[ 内容変更]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2011-05-07 Sat 16:53 | | #[ 内容変更]
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