ネクオロでした
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ネギ団子大盛り。一皿目。
2011-03-13 Sun 18:56

ネギ団子大盛りです。前回のネギ団子の続編となります。ネギ団子はカテゴリの拍手まとめから跳べます。

とりあえず、学園祭あたりを目指して書き進めていこうかと思っております。今までは拍手に置いてあったのですが、拍手でたまに「見逃してしまった」というコメントを頂くのでこちらで掲載する事にしました。

一週間に一回くらいは何かしらの更新ができればいいなとか考えていますが、どうなる事やら。ただ、二週間以音信不通になるのだけは避けたいと思います。二週間経っても更新がない時は……判りますね?

(◕‿‿◕)<いきなり続編なんて訳が判らないよ!





ネギ団子大盛り <一皿目>

「アスナちゃん、いいかい?」
「なに? タカミチ」
「ゴメンね。起こしちゃったかな」
「ううん。目を閉じてただけ。なにか用?」
「いや、実は咸卦法のコツを教えてくれないかと思ってさ。師匠は体で覚えろの一点張りだしね……参ったよ」
「簡単だよ、そんなの。自分を無にすればいいの。右手……左手……はい」
「す、すごいなぁ、アスナちゃん。なんでそんな鮮やかに……」
「当たり前。だって、私にも元々なにもないもの」
「アスナちゃん……」
 ……どうも。ダンケです。
 洗濯物から帰ったら、この暗い展開である。勘弁してほしい。
 タカミチ君も地雷を踏んでしまった事に気付いたようで、悲しそうな顔でアスナちゃんを見詰めている。
 し、仕方ない。ここは鉛色になった空気を変える為に人肌脱ぐとしよう。
「……なにをしてるんだ?」
「あ、ダンケさん。実は、アスナちゃんに咸卦法を教えてもらおうかと」
 隠れていた岩陰からひょっこり顔を出して声をかける。
 年下の子に習う事が若干恥ずかしいのか、タカミチ君は照れた風に笑っている。
 大丈夫。全然恥ずかしい事じゃないよ。俺だって向こうじゃ十以上歳の離れた子に、絵本の読み方教えてもらっていたし。
「……咸卦法か」
 俺も詳しい事は知らないけど、話を聞く限りでは気功の一種らしい。
 一度発動させてしまえば、耐久力はうなぎ登り、攻撃力は天元突破と俺のる~んも真っ青なチート超人になれるそうだ。
 だからこそその習得には困難を極め、ウチのメンバーの中じゃガトウさんとアスナちゃんしか使えない、頭に超が付く希少能力である。
 さすがは中国、四千年の歴史は伊達ではなかったらしい。
 いや、ここは中国じゃないみたいだけどさ。
 どこだと言われたら困るが、町並みを窺う限りヨーロッパじゃないかと推測している。
 ドイツよりも発展しているみたいだけど、あの国はわざと古めかしく見せているところがあるから判断に困る。
 本当に今更だけど、ここはいったいどこなんだろうね。
 少し目線を動かせば大きな河が流れていて、いくつもの船が止まっている。
 ビルの姿こそ見えないものの、目を凝らせばうっすらと宮殿のようなものがいくつか建っているのが見えた。
 この光景を俺の中の乏しい世界地図と当て嵌めていく。
 ……うん。ヨーロッパのどこかだ。多分ね。地理は苦手だ。
「ダンケも教えてほしい?」
「いや……。俺には、不相応な力だろう。君やガトウ、タカミチのような……才もないしな」
 そういや、タカミチ君も練習していたんだよな、咸卦法。
 二つの力を一つに~みたいな事をガトウさんが言っていた記憶が辛うじて残っている。
 る~んの力一つで毎回ヘロヘロになっている俺は、一生かかっても習得できそうになかった。
「ダンケさんはその代わり『波紋』を使えるじゃないですか。えっと、確か旧世界の秘術の一つで、独特の呼吸法によって体内の気を活性化させる技法でしたっけ? 茨もその力の応用なんですよね、確か」
「詳しいな……。吸血鬼相手ならば……一撃で灰にできるらしい」
 設定では確かそんな感じだった筈だ。
 まあ、俺が使えるのは『波紋』ですらないけど。
 茨はスタンドなのかもしれないが、以前召喚された時に狐さんや眼鏡の女の子に使ったアレは波紋ではなく、ただの全力パンチ+αである。
 後者に至っては王子様の形見が俺を助けてくれただけだし。
「やった事……あるの?」
「いや……」
 アスナちゃんに尋ねられて、首を振る。
 このアスナちゃん。
 俺が前に京都で会った明日菜ちゃんと同名で外見も似ているのに、性格は真逆な女の子だった。超クール。
 おまけに、たった一度で中国四千年の集大成とも言える咸卦法を覚えてしまった超天才っ子でもある。超才女。
 まだ5~6歳くらいらしいし、他人の空似だと判ってはいるのだが、この子と話しているとどうにもビンタされたトラウマが疼いてしまう。いい子なのは知っているんだけども。
「時間を止められると……ちょっとな。まともに触れる事すら……難しいからな」
 吸血鬼=あの御方な俺としては、戦うとかまじ勘弁だ。
 目線に入った瞬間殺される嫌な自信がある。
「じ、時間停止、ですか。あ、はは……少なくとも、僕の知る吸血鬼はそんな反則じみた真似できないんですけど」
「そうか。それは……重畳だ」
 ヨーロッパの吸血鬼は、どうやら時間は止められないようだ。
 まあ、吸血鬼と名前は付いていても大方コウモリを改造したバイオ生物だろうし、できる事といえばせいぜいが吸血ぐらいのものだろう。
 それでも俺にとっては十分に脅威ではあるが。
 胸中で安堵の息を吐いていると、不意に袖をくいくいと引っ張られた。
 視線を下げれば、アスナちゃんがじっと俺の顔を見ている。
 俺と真っ向から顔を合わせようとするとは、やはりこの子は只者じゃないな。
 普通の子供ならこの時点で大泣きしている筈だ。自分で言っといてあれだが、こっちが逆に泣きたくなる。
「どうか……したか?」
「話して」
 尋ねると、左右で色の違う瞳が射抜くように俺を見据えた。
 お、落ち着け。別に怒られているわけじゃないんだ。ビビる必要はどこにもない……と思う。
 でも、る~ん(科学)の力に頼りきっている俺と違って、この子はチートなしですごいんだよな。
 とりあえず、怒らせないように、言動には細心の注意を払わないと。いや、動はまだしも言は無理か。バグってるし。
「……話す? なにをだ?」
「ん? ああ、アスナちゃんはダンケさんの話を聞きたいんだよね? ほら、ダンケさん、色々な世界を旅しているじゃないですか」
 なぜか苦笑気味のタカミチ君が解説してくれたおかげで、ようやく合点がいった。
 それにしても、色々な世界ねぇ。
 確かに日本から始まってドイツ、アメリカ、京都と旅っぽい事はしているけど、一度として観光目的で行った事がないからネタに乏しい。
「ああ……そういう事か。だが、旅をしていると……言ってもな。あれはこちらの意思とは……無関係に飛ばされる。拉致みたいな……ものだからな。ここにも……いつまでいられることやら」
 ドイツから京都(アメリカ?)へ、ドイツに戻ったかと思えば今度はヨーロッパのどこか。落ち着きがないにも程がある。
 この国にはもう半年以上前からいるのでかなり長い方だろう。ドイツには負けるが。
「ダンケ……またどこかに行っちゃうの?」
「……恐らく、な。デルフの話では……しばらく先らしいが」
「やだ」
 感情の抜け落ちた異色の双眸で見詰められる。
 ど―――どうしよう!? 正直、やだとか言われても困る。
 ふ~んとかへ~とか冷たい素振り見せられなかっただけましなのかもしれないが、彼女のこの反応はあまりに想定外だった。
 説明した通り、誰かさんが勝手に俺を跳ばしたり戻したりしているのだ。そこに俺の意思が入る余地はない。
 だが、はっきり「困る」とか「無理」と口にするのは躊躇われた。
 なりこそ愛らしい少女だが、咸卦法使用時の彼女はパンチ一発で大岩を粉砕できるのだ。
 暴力を振るうような子でないのは知っているけど、機嫌を損ねられては困る。泣かれるのはもっと困るが。
「心配するな。そうなっても、また……戻ってくる」
 飛行機や船、ドイツにはドラゴンまでいるくらいだ。
 渡航手段に困る事はないだろう。
「……ホント?」
「ああ。嘘は……嫌いだ」
 今まで忘れていたけど、ドイツもヨーロッパだった。
 俺の御主人様は優しいから、頼めば三日くらいの休みはくれる筈。
 その時にドイツ土産でも持って会いに行けばいいだろう。
 量産型デルフとか持っていけば喜んでくれるかもしれないな。
「約束だ」
「……やくそく。ダンケ……あのね」
「なんだ?」
 尋ねると、アスナちゃんは僅かな逡巡のあと口を開いた。
「―――……―――……」

「走馬灯……いや、夢か?」
 むくりと起き上がる。
 頭が痛い。石畳の枕は正直勘弁してほしかった。
 固まってしまった首をほぐすように回す。見上げれば、頭上には煌々と輝くお月様の姿があった。
「デルフ」
「おう、どうした相棒」
「ここがどこだか……判るか?」
 周囲を探ってみるが、いまいち場所が判らない。
 いつもなら別の場所に跳んだあと、ドイツのトリステインに戻るんだけども。
 今回はどうやら違うようだ。その証拠に月の隣に衛星が浮いていない。
 どうしようもないので背負っているデルフに尋ねる。
「いや、さっぱりだ。というか相棒、頼ってくれるのは嬉しいがね、剣に場所を訊かれても困るってなもんよ。いや―――待てよ。相棒、そうだ! 茨を使えば地理くらいは判るんじゃないのか?」
「その手が……あったか。―――“隠者の紫(ハーミット・パープル)”」
 そう言えば、そういう機能もあったな。
 地味すぎてつい忘れがちになってしまうが、そもそもこのスタンドの真価は情報収集にあるんだった。
 右手に茨を顕現させ、石畳から少し離れたところにある砂地に移動する。
 鍛錬の結果、腕に棘が刺さる事なく能力を行使できるようになったのは我ながらすごいと思う。
 ……向こうで買ったこの黒い革手袋のおかげのような気もするが、いやそんな事はない筈だ。
 砂地に茨で地図を描き、うーんと胸中で唸る。
 線が道を表しているとして、この石はいったい何を示しているんだろう?
 悩んでいると、茨が勝手に動いて矢印を書き足した。
 矢印は石を指している。要するに、ここへ行けという事らしい。至れり尽くせりだった。
 これで動くものに真っ先に絡み付くという異常性さえなければ、何の文句もないのだが。
「デルフ……行くぞ」
「あいよ。にしても、あいつらは大丈夫かねぇ」
「ナギ達か。……大丈夫だろう。そう簡単に負ける……奴等じゃない」
 むしろ、足手纏いがいなくなった分身軽になった気がしないでもない。
 い、いや、最後の最後に殿の役目は果たしたし、バイオ生物との戦いも必死こいて頑張ったわけだから、邪魔者扱いはされていない筈だ。
 まあ、頑張ったのは自分の命を守る為で、基本的に俺は相手の攻撃を避けたり凌いだりするので手一杯だったけど。
 時間さえ稼げば、あとはナギさん達が魔法(衛星を利用した雷撃など)で吹き飛ばしてくれるから、まだ楽だったな。
 そして、俺はあの戦いで学んだ事が一つある。
 それは後方で閉じこもっているより、前線で剣を振るっていた方が生存率ははるかに上がるという事。
 ドイツと違ってヨーロッパの魔法は攻撃範囲が馬鹿みたいに広い。
 おまけに音声キーを解除しているのか、無言で魔法という名の科学の子をぶっ放してくるのだ。
 だからこそ、誰もがまず魔法使いを潰そうとする。
 で、魔法使いは大抵後方にいるから、後ろにいると範囲魔法という名の衛星砲をもろに喰らう事になると。
 一度それで死に掛けた身の上としては、二度と後方には下がりたくなかった。
 その点、前線でぶつかるのはだいたいが剣士や戦士。命懸けな点は変わらないが、100本以上の追跡ビームに追われるよりはるかにましだ。接近戦はドイツで慣れているし。
「まっ、そりゃそーか!」
「ああ」
 軽口を交わしてからデルフを鞘に仕舞う。
 矢印の記した方向に歩を進めると、やたらと立派な神社みたいな場所に到着した。
 もう一度茨を出して確認してみるが、やはりここに間違いないようだ。
 神社があるという事は、ここは日本か? だとしたら、俺としては万々歳なわけだけども。
 見上げると、長い階段がそれこそ首が痛くなるくらい続いている。
 こ、これを登るのか……。
 というか、今更すぎる疑問だけど、剣持って神社に乗り込むのはまずい気がする。
 でも、バイオ生物とかいるかもしれないし、ワープの誤作動に巻き込まれて無傷で帰れた記憶もないし。
 武器を持っていないと落ち着かないとかもう完全に危ない人の発想なんだろうが―――よし、決めた。
「デルフ……お前は留守番だ」
「おいおい、そりゃねーよ相棒」
「無駄な警戒は……させたくない」
「まあ、もう手遅れな気がするがね」
「……らしいな」
 暗闇を縫うようにして、複数の人影が姿を現した。
 どうせ顔には出ていないだろうが、物音一つ聞こえなかったから息が止まるかと思うくらいびっくりした。
 こっそり窺えば、見える範囲で男が四人に女が二人。全員が袴姿で、腰に刀を指している。
 この格好はどこかで―――あ、そうだ。
「詠春の……身内か?」
 青山詠春さん。
 『紅の翼』一の剣士であり、色々と世話になった恩人である。怒らせると怖い人でもある。
 剣一本で大きなバイオ鬼を斬り倒し、挙句の果てに剣先から真空波を出して遠距離攻撃までこなせる御仁だ。
 ヨーロッパで袴姿をしていたのは彼だけだったので、袴=詠春さんというイメージが定着してしまった俺だった。
「いかにも。……長に何用か?」
 答えたのは一人の男性だった。
 こうもあっさり情報を漏らしていいものかとも思ったが、よくよく考えたらここはすでに彼らのテリトリーだ。
 用もないのに人の家を訪れる輩はそうはいないし、詠春さんの名はかなり売れている筈。
 ならば、俺みたいな怪しい黒尽くめがその名や所在地を知っていたとしてもなんらおかしくはないのだろう。
 親の敵を見るような目で見るのはやめてほしいけど、それをいう勇気は俺にはない。
 敵意がない事を示す為にデルフを地面にゆっくりと置き、両手をあげる。
 俺と詠春さんが最後に会ったのはヨーロッパ。という事は、ここは日本でなく欧州なのかもしれない。
 日本にオランダ村があるように、ヨーロッパに日本村があってもおかしくないだろうし。
 ここに詠春さんがいるのは男性の口ぶりからして明らかだった。
 だったら、俺の保有する数少ない交渉カードの一枚が役に立つ筈だ。
「ダンケが会いにきたと……詠春に伝えてくれ。それで……伝わる筈だ」
「…………」
 男性が隣の女性に頷く。
 女性は頷き返すと、音も立てずに闇の中へ消えていった。
「申し訳ありませぬが、確認が取れるまでしばしお待ちくだされ」
「了解した」
 手を下ろしても良いらしいので、指示に従う。
 デルフリンガーを拾うのはまだよしといた方がいいだろう。
 それから少しだけ時間が経ったあと、俺は彼らに神社みたいな建物へと案内された。
 でかい。ひたすらでかい建物である。
 しかも俺の事をどう伝えたのか、巫女さん総出でお出迎えまでされてしまった。
 気恥ずかしい気持ちを抱えながら、案内されたこれまた大きな部屋へと移動する。
 ちなみに、デルフリンガーは最初に会った男性に預けてある。
 ドイツ産の喋る剣は大層珍しかったらしく、目を丸くして驚いていたのが印象的だった。
 部屋の中央に敷かれた座布団に座り、出された茶をすする。
 部屋の奥から眼鏡をかけた―――どこか懐かしい感じのする男性が現れたのは、その少しあとの事だった。

☆ まさかの続編スタート。こじ付けや後付設定が多いので、ご注意を。

☆ ネギ君の性別を変えた事、今更ながら後悔しております。当時ある小説に影響を受けた結果がこれだよ!
 
(◕‿‿◕)<拍手して魔法少女になってよ!

別窓 | ネギ団子 | コメント:1 | トラックバック:0
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この記事のコメント
拍手の方はあんま覗いてなかったんですけど、こんなのやってたんですね。
相変わらずこの黒衣の使い魔は……(笑)

というか、彼はる~ん無しのスタンドとデルフだけであの大戦を生き残ったのか……絶対幸運の女神あたりに爆笑されてますね、ダンケは。微笑みじゃ足りないwww
2011-03-13 Sun 20:30 | URL | ミッキー #OekWInOo[ 内容変更]
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